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黒猫の勝手気ままな放浪記

 自分の趣味に走るとこうなってしまった(」゜□゜)」 という女子高生が送るブログです。
 § Not title 第一話
2008年03月08日 (土)

執筆者 葉 「黒猫の勝手気ままな放浪記」
「止めて。」
少女の一声が黒塗りのリムジンを止めさせる。少女は車を降りた。
彼女の目の前には白い小さな物が散らばっていた。のどかな田舎の点滅信号の交差点。人通りもなければ車も通らない。
「社長。そろそろ。」
恐る恐る少女の背中に向かって運転手が声をかけた。
「これ。拾っておいてください。」
「えっ。ぜっ全部ですかっ・・・!?」
それ以上少女は何も言わず車に戻った。命じられた運転手はしかたなくすべてのタバコを拾い集め出発した。
少女、チカゲ=クロウはクロウクイーンカンパニーを束ねる若社長だ。実際は若すぎるのだが・・・。現在十六歳。そんな彼女がカンパニーを束ね る事となったのにはそれ相当の理由がある。
今から2年前。当時科学水準の非常に高かったこの国に、ある異変がおきた。ある鉱石の出現だった。クロウクイーンカンパニーの調査船が海底よ り持ち帰った鉱石に、魔法を動かす物質が含まれていたのだ。魔法の存在はすでに確認されていたのだが、それに干渉する事は許されていなかった。人 類は大きな力を前に指をくわえて見ていることしかできなかったのだ。よってこの鉱石の発見は人類にとって大きな発見であり、進歩の大切なきっかけ となった。その鉱石を発見した調査船を指揮していたのが彼女、チカゲ=クロウだった。チカゲが鉱石を持ち帰るとほぼ時を同じくして彼女の両親は亡 くなった。死因は心臓発作。その後、チカゲは周囲をすぐさま黙らせ社長の位置についた。彼女が社長の座欲しさに両親を殺しただの、鉱石の力をため す実験に両親を使っただのいまだ悪い噂は絶えないが、彼女の実力は本物だっので皆心の内にそれらを押し込めた。
はたった2年の間に鉱石の研究を進め、国をさらに大きく発展させた。さらにカンパニーを国の中枢に食い込ませ、政治の舵をもにぎるようにな ったのだ。自身も鉱石を使い魔法を操る魔法使いとなり、レベルSクラス、つまり最高位の魔法使いとして登録されている。その力を使い両親の死の真 相を暴こうとしている。などという噂もささやかれている。

「止めて。」
また彼女は車を止めた。
「このまま社に戻ってください。わたくしはここから歩いて戻ります。」
それだけ言い残し狭い路地を歩き出す。
「しゃっ社長。お待ちください。そちらは貧困街ですっ。お戻りくださいっ。危険ですっ。」
運転手が慌てて止める。チカゲはそれを一瞥しすっとめくらましをかけ、消えた。



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