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黒猫の勝手気ままな放浪記

 自分の趣味に走るとこうなってしまった(」゜□゜)」 という女子高生が送るブログです。
 § Not title 第四話
2008年03月08日 (土)

執筆者 あぐりさま 「ラピスラズリの花が咲く」
倒れたチカゲの両親の前に立っていたのは、当時二十歳前後の若い男性。筋肉質の体型でもなく、普通より少しスラリとした体型だった。全身黒の服を 着用していたはずだ。
今となっては容姿はもう違っているだろう、しかしこれがチカゲにとって数少ない手がかりの中の一つである。

―――……スラム街、彼女の魔法で声さえ出なくなってしまった汗臭い男達の姿が、とある男性の目に映った。
「惨めな……」
男達の無残な姿を見て、馬鹿にするように嘆く。
スラリとした体型。若い風格。そして黒の服―――……チカゲがこの場を去った後、入れ違いのようにその男性は現れた。
「見んじゃねえ、とっとと消えろ!さもないとぶっ殺―――……!?」
「この魔法の傷跡……そうか、あの娘め。ここまで己を磨いたか」
忠告する一人の男の声も聞き入れず、その男の腕の傷跡を見て男性は笑う。
魔法は人によって異なる特訓等を積み重ねるので、魔法自体に固有のクセがついてしまう事がよくある。男性は、男の腕の傷と共に残ったわずかな 魔力を感じ取り、この魔法を使った者を一瞬にして見破った。
―――……この男性は、チカゲの身近であるようで身近でないような存在だ。
風のように現れた男性は一度目を瞑り、そして再度笑いながら倒れていた一人の男の胸ぐらを掴んだ。
男の体型からすると八十キログラムはいっている重さだろう。しかし男性は軽々と持ち上げ、足をばたつかせた男の足を自身の長い足で容赦なく踏 みにじる。そしてチカゲに飛ばされた男全員に問うのだ。

「ここにクロウクイーンカンパニーを名乗る女性が来ただろう」

「―――……!」
男達に再度襲いかかる災難。全てを見通されてしまった威圧感が直接男達の体に来たのか、震えながら男性の問いにうなずく。
男性はフッと笑い、
「やはりな。で?女性はどちらの方向に向かった?」
胸ぐらを掴んでいた男性をドスリと地面に落とした。男の呻き声は“音”になっていない。男達は震える手を抑えながら、南の方角を指で示す。男 性は南に昇る太陽を見つめ、
「―――……他言、無用だ」
男達に忠告を残し、チカゲとは真逆の方向へと足を運ぶく。

「―――……チカゲが真実を知るにはまだ早い。
 気付いていないだろうな、あの女は。あの時アイツが後ろで覗き見していたという事は知っていたというのに。
 チカゲと俺が逢った瞬間、若い彼女は相当な心の傷を負う。だから―――……」
―――俺はチカゲと逢ってはならない。
男性は、コツコツと足音を響かせ汗臭い空気から去っていく。

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