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黒猫の勝手気ままな放浪記

 自分の趣味に走るとこうなってしまった(」゜□゜)」 という女子高生が送るブログです。
 § 薔薇はいらない。だからその水を 第三話
2008年03月20日 (木)

なんだかんだといって第三話。
終わる見込みがないお話。
いえっ。ちゃんと結末は考えてるんですよ?
ただそこに至るまでにどれだけ時間がかかるやら・・・。

探偵役買って出てやるっってかた募集中ですよ・・・?

でわでわどうぞ↓


テストが終わって弥勒に会ってから24時間。
夜叉ははなんとなく会っておきたくなってまたアーケードまで足をのばすことにした。昨日はあれから話し込み、夕食も事務所で食べてしまった。結局夜叉があそこを出たのは夜も11時を過ぎた頃だった。
その次の日にまた訪ねるということもどうかと思うが、決して彼らの間では珍しい事ではなかった。むしろ夜叉が高校に入学してからは弥勒と過ごと時間が極端に減ったといっていい。中学の時はずっと一緒にいた。別に意識してそうなったわけではなく、ただ何となくそうなっていたというほうが正しい。互いに信頼はしていたが依存していたわけではないのだ。
アーケードの下についてふと、違和感を感じる。振り返ってみるがそこはいつも通りのいつもの場所。人がざわざわと忙しなく視界に入っては消えていく。それを確認してもその違和感は消えなかった。再度あたりを見渡してようやく気付く。
いないのだ。
あいつが。
いない。
こんなことは初めてだ。今までこんなことはなかった。あいつに限ってこれはありえない。もう一度周りを確認してから薔薇の花瓶へ向かった。
薔薇の花瓶は黄色いテープで封鎖されていた。
ビルの周りにでている人だかりで遮られて正確な状況は分からない。だからといって。今の状況に何の想像もつかないわけではなかった。人の波をかき分けながら進む。
「関口くんっ。」
夜叉の苗字。名を呼ばれた夜叉はその声の主を見つけた。人の間をすり抜け波から抜け出る。その時点でもう黄色いテープの中にいた。だがだれに押し返されることもなく、逆に招かれる。
「何があったんですかっ。」
息も切れ切れに問う。問うた相手は先ほどの声の主。桐栄美月だ。
「こっちに。」
それだけ言うと、彼女はビルの中へ夜叉を招き入れる。
この時点で。もう夜叉に起きたことの予想はついていた。ただ、その事実を確認して確かなものにするために夜叉はビルの中へ足を踏み入れたのだ。

血のにおい。
制服を着たたくさんの警官。
目の前には。

神野上弥勒。

その華奢な体が。
赤く。
紅く。

ほんの一日。
ただそれだけの時間はしかし、
彼らの今までをこれ以上なく壊すに十分な時間であった。


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